【記録】新コロをとりまくいろいろについて思うこと

こんにちは。日野あかりです。

暖冬だなぁ、とか思っていたら朝晩はぐっと冷え込んだりして、早く春が来て欲しい気持ちです。


さて。

新型コロナウィルス、その感染対策に際していろんな人が声明を出したり、言及したり、怒ったり、悲しんだりしています。

特にスポーツや音楽、演劇など一般的に娯楽とされるイベントは「不要不急」の名の下、政府の要請を受けて中止や延期の憂き目にあっている状況があり、政府の対応への抗議を含めたくさんの言説を目にしました。


わたし個人としては、このことについてどう向き合うべきか、ずっとよくわかりませんでした。

・3月に公演を予定している一俳優として、なぜこの時期に公演を打つか表明したほうがいいのか?

・・公演の実施可否について意思決定のプロセスには関わっていないので言うべきことは自分個人の意見になるが、それを発する意味はあるのか?

・ざっくりいうと政府の無策によって演劇界隈がダメージをうけていることがつらい、そのことをあえて発する意味はあるのか?

・公演を決行することを決めた俳優さんの言葉で、「この時期にやる意味のある演劇です!」という言葉に対して、私自身はどうなのか?という自問

・宣伝するときにコロナに言及しないとおかしいと思われるのか?宣伝していいのか?
・そもそもこの不安が渦巻く世間に自分の言葉を出していくことがよいのか悪いのか?


など、いろいろと渦巻く気持ちを抱えてこの数週間過ごしていました。


翻って、会社にいくと全員マスク着用、入室時のアルコール消毒が義務付けられ、普段の業務の優先順位がぐっと下がり、

コロナ対策会議が毎日数時間ひらかれ(出ないけど調整はする)、社員の安心安全を守る/この状況だから生まれるニーズに応える、という対応に多くの人が追われて、ざわざわばたばたした社内。

どんどん世の中に置いていかれるような感覚もあるし、でも政府のやってることはおかしいな、とか思う部分もあって、この事象にどういう態度をとって良いのかがわからないもやもやで、体調を崩したりしました。笑(ナイーブ…)


ただ、いろいろな建前を取り除いてて思うのは、辛い時やしんどい時に楽しみを持つことは悪いことじゃないよね。ということと、リスクをとるとらないは自分で選択していくのが人間の生き方だよね、ということ。

そして、例えば「上演決行すべき!」「こんな時期に演劇をやるなんて信じられない!」という極端な立場を取ることや、それを言葉にすることは必要不可欠ではない、ということも。

普通に当たり前のことをなにいっとんじゃい、という感じなんですが、変なところで生真面目なわたしはううむううーむと悩んでしまって、でも上記のようなツイートを見て、とても気が楽になったので、そういうひとがもしいたらと思ってこの文章を残しておこうと思いました。


何年も前から公演準備を始め、何ヶ月も稽古をして本番に向かって活動して来て、今回上演中止ということになってしまった演劇関係者の方の気持ちを考えると、心が真っ暗になります。

この先もたくさんの演劇を観たいです。

そしてこの社会の状況の中で、わたし達の演劇を楽しみに観に来てくれるひとがいるということがとてもありがたく、尊いことだなと思います。


ひの

何者かになる過程

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