【Antikame?】たくさんモノロいだ
こんにちは、日野あかりです。
すっかりと冬の気配で、しんと凍える大気を吸うと肺まで清浄化されるようです。
11/28-12/2で公演を行っておりました、Antikame?『微かなひかりに満ちている』が無事千秋楽を迎えました。ご来場頂きましたお客様、気にかけてくださった皆さま方、素晴らしきスタッフの皆さま、キャストのみんな、そして演出の吉田さん。ありがとうございました。心から、感謝。
振り返りをしてみようにも、なんだかどっぷり浸かっていたお風呂から出たあとみたいにまだその時に思っていたこととか、跡形もなくお湯にとけたようで、あまり言葉が見つかりません。
今回、チサトという役を演じさせていただきました。劇中には一切名前出てこないけれど、吉田さんがチサトさんと呼ぶのが心地よくて、わたしもチサトさん、と呼びかけてた気がします。
日野あかりのようで、わたしのようで、でも違う人間でもあるチサトさん。
Antikame?のスタイルで特徴的なのは、膨大な言葉の数々と、ひたすらに呟かれるモノローグです。
これ、1週間前に追加になった台本。。。笑
静かな空間に自分の言葉が放たれて染み込んでいくのは、不安だけど、だんだんクセになる気がしました。ひとつひとつの言葉の持ってるものを考えてるうちに自然と台詞覚えられてるのは、吉田さんの言葉がある種普遍的なことを言ってるからなんだと思います。心の琴線に触れやすいというか。自分と重ね合わせてしまうような言葉。
なんだかポエットリーになってしまっています。
現実的な話をすると、まず座組の安定感というか、バランスの良さを感じました。こういう中人数?(大でも少でもない)って、もしや初めてかもー。と思って、好きだなって思いました。みんなと適切な距離で触れ合える、良き座組です。
今回全員はじめまして、初共演という感じでして、6人だから紹介していってみます。
アマヤドリの大塚さんは先日のモノローグ演劇祭で一緒の回で戦った仲!ですが、座組でご一緒すると、ストイックな面・明るい面、いろいろ見えて、そしてとにかくお芝居が素敵で、あんなふうになりたいなぁと思いました。
劇中で最も会話(?)をした大木あゆみちゃんは、唯一わたしより年が下でかわいくてかわいくてしょうがなかったです。笑 完全に妹…。わたしも妹なのに…。今回結構難しい役どころだったのかな、と思うのですが、ナチュラルなトーンで舞台上でも話せるのが心地よくて、何も考えなくても笑顔になってました。
こいけさんは、もうほんとに、謎の人…。実在したのか今となってはわからないくらい、つかめなかったけど、大好きでした。台詞の言いっぷり(悲喜こもごも)や、声のトーンが好きで、母が観に来てくれたときに「あなたああいう人好きよね」と言われました。はい、そうです。
近藤由香梨さん(近ちゃん)は、いつもニコニコしてみんなの話を聞いてくれるあったか女子です。舞台上では絡まなかったけど、お客様の好感度第1位だと思います。笑 人柄が出てるね…
青澤くん(青くん)はまじめでいい人なんだけど、わたしに負けず劣らず無表情がちなので、表情を崩してやろうといろいろ仕掛けました。(芝居中には一切絡みなし。。)クレバーな人だと思うので、他の芝居も観てみたいです。
そして!ムードメイク・杉原さん(杉ちゃん)!冷たい目で見たことも(多々?)あったかもしれませんが、杉ちゃんなしでは座組も作品もできなかったと思うので、とても感謝しています。たくさん飲みにも行った!
スタッフワークも素敵で、兄:吉田さん(演出)を支える、弟:吉田さん(演出助手)。笑 制作の藤崎さんも度々稽古場に来てくれて癒されました。
今回は結構自分の内面との対話というか、膨大な台詞と自分をいかに調和して、飾らずに自分の言葉として発話できるかに集中して取り組んだので、いつもより全く動いていないのですが割と痩せました。心をずっと動かし続けて、いろんな風景を自分に観たような気がします。
それと、「観られる」ことについて結構自分が鈍感になりがちというか、胡坐かきがち(各方面から殺される!他意はなく反省としての振り返りです)な自分がいることにも気が付いて、板の上にのっている自分というものを考えたりもしました。
最後までポエットリー…。
あと、モノローグ演劇祭でもたくさん言葉をもらった架空畳の小野寺さんが、自劇団のLINE配信で作品とわたしについて触れてくださったので、掲載!(特に禁転載じゃないから大丈夫なはず)
観て感想をいただけることの嬉しさ。ひしひしです。
2019年の出演はこれが最後でしたので、年末にまとめのブログなんかを書きたいと思っている所存です。
次の出演は1月の楽園王『授業』。そちらについてもまた、ご案内させてくださいませ。
ひの
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