【記録】南極は暖かかった
こんにちは、日野あかりです。
春の前の少しの足踏みか、寒い日が続いてますね。
体調にはみなさまお気をつけください。
さて、3/17-21に王子・北とぴあペガサスホールで上演していた
やみ・あがりシアター「マリーバードランド」無事に全公演終了することができました。
ご来場頂いたお客様、気にかけて頂いた皆様、素晴らしいスタッフの方々、誠実で楽しいキャストの皆さん、本当にありがとうございました。
避けては通れぬコロナの話、本番を無事にやり遂げる難易度が上がっている世の中となってしまいましたが、やみ・あがりシアターのしっかりしたルールのおかげで健康に作品づくりができました。
自団体にも参考にしよう!と思うほど、感染対策に関する仕組みが徹底していて感動。
もちろんいつ感染してもおかしくない状態ではありつつも、それだけしっかりルールがあるから、その他の部分も皆気をつけて生活していたのでは、と思います。
作品に関して、お客様のたくさんの感想ひとつひとつ拝見し、本当の意味で栄養になっていました。
このようなご時世で劇場まで足を運んでいただけることへのお返しは作品のクオリティでしかないと思うので、いろんな感想を持っていただけて幸せです。
私が演じた円山ユリという役は、43歳の美魔女、という設定でして、早速ハードルが二つ!(年齢、美)最初はどうアプローチしようかなとびびりました。
(誰でもいいから結婚するというひと)
ただ脚本が進むにつれ、このキャラクターが普段何を考えてるのか、とか、どういう生活をしているのか、が自然と浮かんできて、それをトレースするようにしてから感覚が掴めた気がします。
作品によって細かく人物設定を決めるか、あえて曖昧にしてその場の空気を重視するか考えるのですが、今回は設定を決めなくても「わかる」という感じで、笠浦さんの人物造形のすごさをひしひしと感じました。
感想でもたくさんあった、全ての役を後から思い出せる!という言葉にもその辺りが出てるのでは、と思います。笠浦さんの頭の中、不思議だ…。
結婚観からその人の人生観というか、大事なものは何か、みたいな話にもなってきてるのが面白いですよね。
円山さんは、大切に出来るもののキャパシティが狭いひとなんだろうな、という私の解釈です。
恐らく結婚したい気持ちも過去にはあったけど、その前に仕事や、ウララさん、アキヒコさんという大切なものが見つかってしまったので、結婚やパートナーというものは手から溢れちゃうんだと思います。
だから不幸ではないし、筋の通った人間であることは確かです。すっとぼけたところあるけど。笑
(まだにこにこしていた時)
今回みんなアテ書きの要素があるのかなぁとか思いつつ、わたしは稽古合流が少し遅れたし、設定も全然違うからアテ書きではないな、とずっと思ってたんですが、千秋楽後に久保くんに「日野さんアテ書きだと思いますよ」って言われたのめちゃくちゃビックリしました。
あんなに素敵な人間じゃないよ…わしゃ…と思うけど、でもドがつく真面目なところは似てるかもしれません。(社長たちが復縁を諦めた瞬間。とても悲しくやりきれなかった)
あと個人的にはヘアメイクや声のトーン、所作や表情を動かすスピードで年齢を出してみたんですが、わりと上手くいってたみたいでそこも嬉しい。
思えば最初に小劇場に立った10年前、19歳のときも40代の美魔女の役をやったのでした。
その時は台詞を覚えたり、劇場というものに慣れたりするのに精一杯だった気もしますが、少しは成長したのかなぁ。
10年後も「美魔女」で驚くギャグが通用するよう、若々しく生きたいです。
作品のことでもう一つ、「サウンドオブサイレンスモード」というのが今回ありまして、主に曲が入っている場面でメインストーリーは声有りで芝居が進行するのですが、その裏では各自が無声で違う芝居をしているという激ムズな構造になっていました。
しかも音のタイミングに合わせてココまでにこの会話を終わらせ、こっちのチームと合流、みたいなことが行われていて、最初どっひゃーと思ったんですが、みんなのチームワークで何とかなりました。すごい。
ギフトチケットを購入頂いたお客様だけがその裏の台詞を読むことができるというおトク特典となっています。
許可を得たので、少しだけチラ見せ。楽しそう。結構大事なこと言ってる。
そんなこんなで大変長いブログになってしまいました。
本当に参加できて幸せな公演でした!感謝!
共演した皆さんのことも書きたいけど、なんせ16人なんで…ここに愛を込めておきます。
(ラストの混沌)
次の出演は8月末に家で出来る演劇の新作、寺で出来る演劇、を予定しています。
そう、寺なのです。面白そうでしょう。。
いまからワクワクしてますが、入念に準備して良い作品をつくります。
それでは皆さま、心身ともに健やかに生きていきましょう!
0コメント